広告会社の営業として、駆け出しの20代
得意先に言われたTVコマーシャルの修正依頼を、社内の制作担当に、得意先に言われた通りに伝えました。
その時、制作担当に「あなたは、どうしたいの?」と聞かれました。私は、「得意先に言われたように、直したい」と言いかけて、はっとしました。
言われた通りに直すことが、その時に問題となっていたことへの「ベストな解決策」ではなかったからです。この制作担当者からの問いかけ、そして、この時の気づきがなかったら、私は、「得意先に言われたことを、社内の担当者に伝えるだけ」のメッセンジャーになっていたと思います。
メッセンジャー営業から、戦略営業へ
そのことをきっかけに、得意先からの要望の枝葉末節ではなく、「本質」を常に捉え、ベストな解決策は何か?を考え、こちらから提案するようになりました。主体性をもったのです。
この時から、私は、営業の仕事が、楽しくなりました。
自ら考え、関係者と相談しながら、一丸となって、目的に対してもっとも良いと思うものを、次々提案することで、得意先の信頼も、格段に上がりました。
こうして、「戦略営業」となった私は、自分の存在意義を感じながら、自然と仕事を楽しむようになりました。